「広告が思ったように上位表示されない」
広告運用経験者であれば誰もがこのような悩みを抱えたことがあるのではないだろうか。

この解決策として最も手っ取り早い方法は「お金」である。
広告費を今の2倍にすれば、簡単に前より広告は上位に表示されるだろう。
では、これで解決かと問われると、きっとそうではないはずだ。

今回わたしたちは、Google広告で”広告費をあげずに上位表示させる方法”をお伝えしていく。
言うまでもなく、お金をかけずに結果を得るのはそう簡単なことではない。
これからお伝えしていくポイントをしっかりと読み進め、1つ1つを忠実に守っていくことで実現できる。そのため、あまり「流し読み」はお勧めしない。
しかし、この記事を読み終える頃には、あなたはすぐに広告の改善に取り掛かりたくなるだろう。
そして、この記事はあなたの広告運用スキルを磨くうえでの「保存版」となるはずだ。

1. 上位表示されているか確認する


まずは、あなたの広告が果たしてどの程度の上位表示率を獲得できているのかを確認しよう。確認するには「オークション分析」を見るのが良いだろう。
オークション分析は、自社の上位表示率だけでなく、競合他社の上位表示率や、競合他社より上位に表示された割合など、非常に重要な指標を数多く確認することができる大事な項目だ。
また、あなたのGoogle広告を全体から見た上位表示率や、広告グループごとの上位表示率、さらにキーワードごとにも上位表示率を調べることができる。
今回は全体の上位表示率の見方をお伝えする。

①すべてのキャンペーンを開く

②左側に表示された「キャンペーン」をクリックし、「オークション分析」をクリック

③表示URLドメインに「自分」と記載されている項目を見る

それではそれぞれの項目を簡単に説明していく。

・インプレッションシェア
あなたの広告が表示可能だった推定回数のうち、実際に広告が表示された割合のこと。例えば広告を表示可能な回数が100回だった場合に、実際に表示された回数が60回だと、インプレッションシェアは60%となる。残り40回(40%)は表示させる機会を逃してしまった(損失)ということになり、なぜ機会損失してしまったのかを考える必要あり。

・重複率
競合他社があなたの広告と同じタイミングで表示された割合。この割合が高い競合他社がいれば、広告文などをチェックして他社分析するといい。

・ページ上部表示率
これが今回重要な項目。名前の通り、あなたの広告が上位に表示された割合のこと。数値が高いほどあなたの広告は目立つ位置に表示されている。

・ページ最上部表示率
あなたの広告が最上部(1位)表示された割合。

・優位表示シェア
あなたの広告が競合他社よりも上位に掲載された割合。いわば他社に勝った割合である。数値が高いほどいい結果だと言える。

・上位表示率
ページ上部表示率と間違われやすいが、この数値は競合他社があなたの広告よりも目立つ位置(上位)に表示された割合を指す。つまりあなたが負けた割合だ。ここの数値が高い場合は要注意。

それぞれの項目の意味はご理解いただけただろうか。
今回注目して欲しい項目は「ページ上部表示率」である。この数値が50%以下だった場合、正直良い結果だとは言えない。1ヶ月を通してページ上部表示率が80%を超えていれば、良い結果だと言えるだろう。
今この記事を読んでいるあなたのページ上位表示率が50%未満なのであれば、すぐにでも改善すべき項目が山積みだということだ。

2. 上位表示されない理由とは

あなたの広告の上位表示率を把握したところで、仮に上位表示されていないとすれば、その理由を明確にすることが重要だ。理由は大きく2つに分けられる。
「予算」もしくは「広告ランク」が低いということだ。それぞれ、表示項目で「検索結果の上部インプレッションシェア損失率」を追加することで確認できる。

①すべてのキャンペーンを開き、右上にある「表示項目」の中から「表示項目の変更」をクリック

②「競合指標」の中にある「検索結果の上部インプレッションシェア損失率(予算)」と「検索結果の上部インプレッションシェア損失率(ランク)」にそれぞれチェックをいれ「適用」をクリック

③キャンペーン結果ページの右側に追加した2つの項目が表示される

この検索結果の上部インプレッションシェア損失率というのは、何が原因で表示機会を逃してしまったのかを指す最も重要な指標である。
見ての通り、(予算)は予算が低いことが原因で損失した割合、(ランク)はランクが低いことが原因で損失した割合である。どちらか一方が高いのであれば高い方を改善しよう。どちらも50%を超えているようであれば、両方の改善の余地がありそうだ。
しかし、ほとんどの人がランクが原因で広告が上位表示される機会を逃しているだろう。

3. 広告ランクと品質スコア

3-1. 広告ランクとは

そもそも広告ランクとは何なのか。
広告ランクとは簡単にいうと、あなたの広告が何番目に表示されるのかを決める指標のことだ。
広告ランクが高いほど、少ない予算で上位に表示させることができる。広告ランクが低いほど、必然的にクリック単価が上がってしまい予算をすぐに使い果たしてしまう。

では広告ランクは何から算出されるのか。
それは「入札単価」と「品質スコア」だ。
入札単価は、1クリックあたりに支払う上限金額のこと。
品質スコアは、あなたが設定したキーワードごとに評価されている数値。あいまいな表現にはなるが、あなたのキーワードに反応して表示されるであろう広告が、ユーザーにとってどれだけ有益なものであるかをGoogleが評価し数値化しているのだ。
点数は1〜10の10段階評価となっており、10が最も評価が高い。

品質スコアについては以下の手順で確認できる。

①左側に表示されている「キーワード」をクリックし、右上にある「表示項目」の中から「表示項目の変更」をクリック

②「品質スコア」の中にある「品質スコア」にチェックをいれ「適用」をクリック

これによりインプレッションシェア損失率と同様にキャンペーン結果ページの右側に追加した項目が表示される。また、品質スコアは過去の掲載結果のデータに基づいて割り当てられるため、まだ品質スコアを正確に決定するための十分なデータがないキーワードには「-」と記載される。

3-2. 広告ランクの算出方法

それではあなたの広告ランクはいくつなのだろうか。
残念ながら、広告ランクは広告管理画面で確認することはできない。しかし簡単に自分で計算することができる。さっそくこちらの計算式に数字を当てはめてみてほしい。

入札単価 × 品質スコア=広告ランク

例えば、「航空券 予約」というキーワードの入札単価が120円だったとする。
あなたの品質スコアをGoogle広告管理画面で確認すると「6」であった。
その場合、120円 × 6 = 720
「航空券 予約」の広告ランクは「720」ということになる。

ではもし、同じキーワードで広告を出している競合他社の品質スコアが「8」であったとしよう。
入札単価は100円と先ほどより20円安い。
そうすると、100円 × 8 = 800
広告ランクは「800」という結果になる。
1クリックあたりの単価はあなたより安いにも関わらず、品質スコアが高いため広告は自社よりも上位に表示されるのだ。

さあ、ここまでくれば品質スコアが広告を上位表示させるためにいかに重要なのかお分かりいただけたのではないだろうか。
そろそろ読み疲れてきた頃かもしれないが、上位表示させるための知識はもう少し必要だ。
次は品質スコアを決める基準を理解しよう。基準は全部で3つ。

①推定クリック率
広告がどれだけクリックされるかの推定値。過去のクリック率などのデータをもとに算出される。また、広告表示オプションの設定有無も加味されるため、まだ未設定ならばすぐに設定してほしい。

②広告の関連性
キーワードと広告内のメッセージがどれほど合致しているかを示す。例えば「航空券 予約」というキーワードに対して表示される広告が「羽田行き航空券の予約なら◯◯!」のように、同じ語句で合致すると関連性が高いとみなされる。また、ユーザーが探している内容と直接関係しているかどうかも重要。

③ランディングページの利便性
広告をクリックしてサイトを訪れたユーザーが、目的の情報をどの程度簡単に見つけられるかを示す Google 広告の指標。キーワードといかに関連が強いかも重要となる。また、サイト自体の読み込み速度が遅いと利便性が低いと判断されるため注意が必要だ。

次の章では、この3つの基準をもとに具体的にどう改善していけばいいかを説明する。

4. 広告ランクによる損失を防ぐ具体的な方法

品質スコアの3つの基準を知れば、おのずと改善への道が見えてきたのではないだろうか。
ただ、まだ最初のうちは”なんとなく”程度の理解だろう。

広告ランクを上げるために品質スコアの改善に取り組めば、おのずとクリック単価は下がり広告は上位表示される。上位表示された結果クリック率があがり、さらに今後の品質スコアにも良い影響をあたえる。広告ランクを上げることは、Web広告で成功するためには避けては通れないし、避けるべきでもない。

これから具体的な方法についてお伝えしていくが、その前に理解していて欲しいことがある。
それは「ユーザーのためになること」を第一に考えることが最も重要であるということだ。
仮に広告のクリック率をあげるため、過大広告ともいえる内容を広告文やキーワードに盛り込んだとしても、クリック率が上がるのは一時的で、最終的にはGoogleからペナルティをうけるか、品質スコアが下がることになる。
そんな無意味な時間と労力を使うメリットはないだろう。
「ユーザーのためになる」ということを意識して、さっそく改善に取り組もう。

4-1. 目につきやすい広告文とは

まず最も手っ取り早いのは、広告文の改善だ。そもそも広告文が目を引くものでないとクリック率はあがらない。常に上位表示なのであれば多少センスのない広告文でもそれなりのクリック率が保てるかも知れないが、そうでないのであれば改善した方がいいだろう。
とは言っても業種によって広告文は多様だ。

私たちが推奨している目を引く広告文は、「記号」と「数字」を使うこと
下記に例をあげてみる。

変更前
冬季限定セール実施中/美白ケア化粧水を買うなら
期間限定SALE実施中。美白になれると口コミ殺到!芸能人多数愛用。
根本原因にアプローチ。美白・シミ・SPF50・くすみ・送料無料

変更後
《冬季限定SALE》50%OFF/美白になれると話題沸騰の新化粧水
なんと定価9800円が今だけ50%OFFで4900円!芸能人愛用者多数の美白化粧水。
根本原因にアプローチでハリとツヤをGET。送料無料・シミ・美白ケア・SPF50

変更後には記号《》を使用し、数字も多めに盛り込んだ。
どちらかと言えば、変更後の広告に目がいくのではないだろうか。
このように同じことを伝えるのだとしても、目を引きやすい工夫をすることで簡単にクリック率を増やせる。もちろん実際に広告として出してみないと詳しい結果はわからないが、この手法で広告を改善すると良い結果がでやすいだろう。

4-2. キーワードと広告文の関連性を強める

広告文を改善する方法は記号や数字の他にもある。
それはキーワードと同じ語句を広告文にもいれることだ。
こちらも例をあげて説明していく。

あなたの広告で最もクリック率の高いキーワードが「化粧水 乾燥」だとする。
そのキーワードで検索された時に表示される広告を以下にするのだ。

変更前
冬の乾燥対策にも/高保湿化粧水が新発売
期間限定SALE実施中。乾燥がふせげると口コミ殺到!芸能人多数愛用。
根本原因にアプローチ。美白・シミ・SPF50・くすみ・乾燥

変更後
保湿後すぐに潤いを実感/《冬の乾燥対策に高保湿化粧水》
期間限定SALE実施中。気になる乾燥による小ジワ対策に!
夜つけて翌朝ハリのある肌が手に入ると話題。芸能人愛用者多数。乾燥・化粧水・シワ

「化粧水 乾燥」と検索するユーザーは、恐らく乾燥肌に悩んでいることが想像できる。
検索語句と同じ言葉が広告文にも入っていれば、太字で広告が表示されるため目立ちやすくなる。また、乾燥に悩むユーザーは「乾燥」という言葉以外にも「保湿」や「潤い」といった別の言葉を使用し検索をかける場合も考えられる。全ての考えうるキーワードに対応できるよう、すべてを広告文の中にいれこむと上位表示されやすい。
またクリック率の高いキーワードだけをいれこむだけでなく、逆にクリック率は悪いが表示回数が多いキーワードがあれば、その語句を広告文に使用することもおすすめだ。

4-3. 過去の検索語句からお宝キーワードを探す

広告ランクをあげるためにはキーワードを見直すことも重要だ。
キーワードは頭の中で考えるには限界がある。そのためラッコキーワードやキーワードプランナーを使ってヒントを得ている人も多いだろう。しかしそれだけでは限界がある。
わたしたちが推奨する方法は過去の検索語句からお宝キーワードを探すことだ。

①画面右上の期間指定で”全期間”を指定する

②左側のキーワードタブの中から”検索語句”をクリックし過去の検索語句を確認する。表示回数やクリック率をクリックして数値が大きい順に並び替え、どのような検索語句であなたの広告が過去に表示されてきたのかをチェックする。

そして検索語句の隣にあるマッチタイプを確認し、フレーズ一致と部分一致で表示されているキーワードが高い効果をだしていれば、そのキーワードを完全一致として追加する。
マッチタイプには数種類あるが、「完全一致」として登録すると1番広告の表示される可能性が高くなることは広告運用者であれば知っているだろう。
キーワード選定についてはこちらの記事にもまとめているため是非目を通しておいて欲しい。
広告運用の最重要課題!キーワード設定の恐ろしさと成功を握るカギ

4-4. 表示スピードが遅いランディングページはもってのほか

これはタイトルの通りだ。
検索をしてサイトを探すユーザーは、既にサービスを認知しておりコンバージョンにいたる可能性の高い顧客達だ。そんな可能性の高い優良顧客が広告を経由してせっかくあなたのページに訪れたのに、そのサイトの読み込み速度が遅いとすぐにユーザーは離脱してしまうだろう。
これではキーワードや広告文にいくら工夫を凝らしたとしても何の意味もない。
今は低遅延が当たり前の時代。サイトが読み込まれるのを待つほどユーザーの気は長くないのが現状である。

5. まとめ

本記事では主に、広告を上位表示させる具体的な方法についてまとめてみたが、いかがだっただろうか。
ここに記載できていない上級テクもたくさんあるが、基礎としては覚えておいて損はないはず。
あなたの役に立てれば幸いである。

他にも手法や考え方の記事をまとめているので、気になる方は読んでみてもらいたい。