ランディングページ(LP)とは?大きく以下2つの視点で意味が変わります。

【1、広い意味でのランディングページ】
ランディングページ(Landing page)を直訳すると”着陸するページ”と訳される様に、ホームページやブログにアクセスした時の最初のページのことを指します。例えばGoogleなどの検索エンジンを使いキーワード検索をし、検索結果からどのサイトにアクセスするかを決めクリックします。そこで表示されるページがランディングページです。最初に訪問したページが商品紹介のページならそのページがランディングページであり、ブログの記事に最初に訪問すればそのページがランディングページになります。

【2、webマーケティングにおけるランディングページ】
webマーケティングにおいてランディングページ(LP)とは「縦長のレイアウトで売上向上や集客に特化したページ」をランディングページと呼びます。略して”LP(エルピー)と呼ぶケースも多いです。

今回は後者のwebマーケティングにおける「ランディングページ」について紹介していきます。

ランディングページ4つの特徴!普通のホームページとの違いとは?

1.リンクが1つしかない

ランディングページは普通のホームページと違う大きな特徴の一つに申込フォーム以外のリンクがついていないという特徴があります。

ランディングページでは、「一つのメッセージに対して、一つの出口(購入や申し込みなど)を提示するのが基本の型」となっています。

普通のホームページであればリンクが貼ってあったり、バナーがあったりとしますが、ランディングページには基本ついていません。

理由としてはリンクがついていると違うページに移動したりして、訪問者の離脱率が上がってしまうからです。

つまり離脱率を下げるためランディングページには申込フォーム以外のリンクがついていないことが多いのです。

2.縦長のレイアウト

ランディングページの目的は、1つの商品に対して購入や申し込みの反応を獲得することです。

あなたの会社でも、できるだけ多くのユーザーから商品を購入してもらいたいですよね?

購入意思が固まったユーザーだけなら長い説明は不要です。

しかし、より多くの方に商品を購入してもらうことを目的としてるため、商品への関心がそれほど高くないユーザーにも、きちんとその商品の魅力を伝え、購買意欲を高めて行動を促すためにはそれなりの情報を伝える必要があります。

だから、情報量が増え縦長のレイアウトになるのです。

3.1つの商品やサービスのみの紹介に向いている

ランディングページは多くの商品や多くのサービスを紹介するのには向きません

たくさんの商品を紹介されても、訪問者がこんがらがってしまうからです。ただ、ある特定の商品やサービスを一つ紹介するためには最適な形です。

なぜなら、上からスクロールして順に訪問者の目を引きつけることができるので、しっかりと訪問者にこちらが伝えたかった情報をこちらが伝えたかった順で紹介することができるからです。

4.コンバージョン率が高い

コンバージョン率とはページの訪問者の何%が申込フォームや問合せフォームまで完了してくれたかの割合を指します。

例えば、100人がランディングページ(LP)を見て、そのうち5人が申し込みを完了した場合、コンバージョン率は5%となります。

一般的に、ランディングページはコンバージョン率が高いといわれますが、それはなぜでしょうか?それはランディングページは営業マンの役割を担うからです。

例えば、あなたがある美顔器を販売するためのランディングページを作成した場合、営業マンがお客様の前でプレゼンをするかのように「興味づけ→商品説明→クロージング」をランディングページがしてくれるのです。

具体的なランディングページの流れは次のような流れです。

    • 最初に訪問者の心を掴むキャッチフレーズを付け興味を持ってもらう。(興味づけ)

    • 次に美顔器の紹介をし、美顔器の効果・実績を証明し「美顔器を購入する価値」を伝える。(商品説明)

    • 最後に美顔器の使用者からの口コミの紹介があり、最後に金額を載せ、申込ページへ誘導する。(クロージング)

このように一つの商品を一連の流れで訪問者に訴求することができるため、ランディングページのコンバージョン率は高いのです。

ランディングページ(LP)はどういったシーンで使われるか

ランディングページは、ある特定の商品やサービスなどの「購入」や「申し込み」といった具体的なアクションを読み手に求める時に使います。

あらゆるシーンで使えるため、適用範囲は多岐に渡りますが、一例を挙げると以下のようなものに使えます。

  • 化粧品などの商品の販売促進
  • 生命保険などのセミナー集客
  • 会社の社員募集などの人材募集

もしあなたがある特定の商品やサービスを紹介したり、集客したりする場面があるのであれば一度ランディングページを制作してみることをおすすめします。

ランディングページ(LP)制作費用と期間の目安!そもそも制作会社に依頼すべきか?

ランディングページ制作を依頼する場合の費用と期間の目安を紹介します。

費用の目安

ランディングページ(LP)制作の費用は制作会社によってまちまちですが一般的に10万円〜80万円程度が相場となっています。

ただ、制作した過去の実績などを見て制作会社を決めないとせっかくランディングページを制作したのに効果が出ず、また後で作り変えなくてはいけないことになってしまう可能性もあります。

なので決して安いという理由だけで制作会社を決めるべきではありません。

期間の目安

制作期間に関しては1ヶ月〜6ヶ月と制作会社によって大きな開きがあります。

ランディングページは商品やサービスの分析をしたり、ターゲット層を決めたり、そのターゲット層の心に響くセールスコピーを考えたりしたりするのですぐにはできるものではありません。

自力で作れるのか?業者に依頼すべきなのか?

もちろんスキルがあればご自身でもランディングページを作ることも可能ですが、ランディングページを作る際にはマーケット分析、ライティング、webデザイン、コーディングのスキルが重要になってきます。

例えば、マーケット分析では商品に興味がありそうな人口や具体的な人物像をあらゆるリサーチから的確に導き出す必要があります。ここがズレてしまうとその後のライティングやwebデザインをキチンとやっても結果が出ませんし、マーケット分析が的確でも、ライティングやwebデザインでターゲットの心をつかめるスキルがなければ結果は出ません。

ご自身での作成が難しい場合は、制作会社に依頼して効果的なランディングページを制作してもらうのが得策でしょう。

ランディングページ(LP)への集客方法

ランディングページを作成しても集客しないと意味がありません。どんな集客方法があるでしょう?

検索エンジンでの集客は難しい

検索エンジンでの集客はうまくいけば掲載料無料で集客できるためとても魅力的です。

しかし、ランディングページは検索エンジンでは上位表示させることが難しいです。

検索エンジンは、ランディングページのような一枚のwebページよりも、複数のページが沢山集まってできる「サイト」を評価する傾向にあります。最低でも30ページ程度以上の記事群がないとそもそも正しく評価できないのです。

そのため、多くの集客が期待できる「検索ニーズの高いキーワード(例えば「美顔器」など)」での上位表示は難しく、検索エンジンからの集客は期待できません。

リスティング広告を利用する

ランディングページは検索エンジンで上位表示させにくいので、リスティング広告などを使い、そのページへ集客することが多いです。

リスティング広告とは、例えばGoogleで「車 販売」などと検索すると上部や下部にGoogleの広告の枠があります。


「車 販売」の検索結果上部の広告枠


もしあなたが自動車販売の会社を経営していたとしたらここにあなたの広告を載せることができます。

この広告枠に載せる広告をリスティング広告と呼びます。

「車 販売」などの集客力・販売力のあるワードを検索エンジンで上位表示させるのは、ランディングページに限らず普通のホームページやブログでさえも至難の技です。

あなたがもしゼロからHPを作り、SEOで上位表示を実現できたとしても、上位表示までに最低半年〜1年はかかってしまいます。これはサイトがgooleに評価されるまでに時間がかかるためです。

そして、SEO対策は必ずしもあなたの選定したキーワードで上位表示できるとは限りませんし、変動により圏外に飛ばされてしまうこともあります。

しかし、リスティング広告は広告料さえ払えば、すぐに訪問者を集めることができます。もしあなたが一早く売上を向上をさせたかったり、一早くビジネスを軌道に乗せたい場合はリスティング広告は最も良い手の一つです。

「でも広告料が痛い…」確かにその気持ちはわかります。

しかし、広告料さえ払えば集客できるという安定感があります。広告料を支払っても黒字にできる仕組みやサービス内容を作りあげることができれば、安定感のある収入が期待できるのです。

リスティング広告の他にもfacebookやinstagram、twiitterなどにも広告を出したりすることもできます。慣れてない方は広告運用代行業者を使っても良いでしょう。

ランディングページ(LP)は作ってからが勝負

ランディングページは作ってからが勝負です。ランディングページのコンバージョン率を上げるために最適化を図ることをLPO(Landing pase optimazation、ランディングページ最適化)と呼びます。

LPOはヒートマップなどのツールを使って、ユーザーの行動を見える化し、その行動データをもとにライティングなどの構成要素を改善していきます。

例えば、最初に表示されるキャッチコピーをAパターン、Bパターン作ってどちらが反応率がいいかをテストしたり、入力フォームをできるだけわかりやすく簡潔にして離脱率を下げる工夫を続けるのです。

だからこそ「作ってからが勝負の始まり」ともいえるでしょう。

ランディングページ(LP)は手間はかかるが成果が出る

ここまで紹介したようにランディングページの制作と運用には手間と時間がかかります。しかし、そのコストを上回るほどの成果が出るのも事実です。

だからこそ多くの企業が膨大な費用をかけて広告料を払い、ランディングページに集客してるのです。

ランディングページはあなたが寝ている間でも、ずっと訪問者に営業してくれる優秀な営業マンみたいなものです。

もし自分のビジネスにとってランディングページが有効でありそうならば一度、制作会社に問合せてみてはいかがでしょうか。